アジュダ植物園とは
リスボンの歴史あるアジュダ地区に位置するアジュダ植物園は、自然の美しさと王室の遺産が融合した植物園です。1768年に設立されたポルトガル最古の植物園で、ジョゼ1世王の治世に、ポンバル侯爵の影響力ある支援を受けて誕生しました。1755年の壊滅的なリスボン地震の後、王室の静かな避難所であるとともに、植物の探求や科学的研究の場として設けられました (Jardim Botânico da Ajuda)。
当初はイタリア様式で設計され、後にイギリスの風景式庭園の要素も取り入れました。現在は世界各地の植物が育ち、植物学の歴史と現代の知識を伝える場所となっています (University of Coimbra)。歴史や植物学に関心のある人にも、自然の中で静かな休息を求める人にも、植物と王室の過去に触れる機会を提供しています。
歴史
王室庭園の誕生(1768年)
庭園の起源は、ジョゼ1世王と首相ポンバル侯爵の治世にあたる1768年にさかのぼります。1755年の地震でリスボンが荒廃した後、王室はアジュダ地区に避難し、楽しみと科学的探求のための庭園を設けました。
「アジュダ王室庭園」として知られた当初の庭園は、幾何学的な配置、華やかな噴水、対称性と秩序を特徴とするイタリア様式で設計されました。
植物探求とコレクション
ポルトガルの大航海時代の探査によって新しい植物種がリスボンにもたらされ、王室庭園はそれらを研究・栽培する生きた実験室となりました。ブラジル、インド、ポルトガル帝国のほかの地域から種子や標本が届き、コレクションを豊かにするとともに、植物学の発展に貢献しました。
変革と拡張(1790年代)
18世紀後半には、植物の科学的分類や自然の生息地での研究への関心が高まりました。植物学者ドン・ジョゼ・コレイア・デ・セラの指導のもと、庭園は1790年代に大きく変わりました。
コレイア・デ・セラはリンネ式の植物分類法を導入し、コレクションを科学的原則に沿って整理しました。また、庭園を拡張し、自然主義的な植栽や曲がりくねった小道を特徴とするイギリスの風景様式を取り入れました。イタリア様式の構造とイギリス的な自然主義が融合した景観が生まれました。
科学と教育の中心
19世紀を通じて、庭園は植物研究と教育の中心として発展しました。植物学者や庭師を育成し、ポルトガルの農業発展にも貢献しました。1836年に設立された標本館は、貴重な植物標本を保管し、庭園の科学的重要性を高めました。
困難と現代の植物園
庭園は、特にポルトガルの政治的不安定期に、管理が行き届かない時期や財政難を経験しました。それでも、キュレーターたちの献身と植物コレクションへの関心に支えられ、存続してきました。
1910年、庭園は正式に「アジュダ植物園」と指定され、農業高度教育機関(ISA)の管理のもと、保存と科学的な役割が確保されました。今日も、何世紀にもわたる植物への情熱と科学的探求、そして王室の遺産を伝える場所です。
見どころ
庭園では、世界各地の多様な植物を見られます。写真撮影に適した場所には、中央の噴水、幾何学的に配置された花壇、上段テラスからの眺望があります。
訪問情報
開園時間
毎日午前9時から午後7時まで開園しています。冬季は午後6時に閉園します。開園時間の変更については、公式ウェブサイトで確認できます。
チケット
- 大人:2ユーロ
- 学生・高齢者:1ユーロ
- 12歳未満の子供:無料
訪れるのに適した時期
花が満開になる春から夏にかけて、庭園は特に色鮮やかです。静かな時間を過ごすには、早朝または午後遅くの訪問が適しています。
イベントとガイドツアー
年間を通じて、植物ワークショップ、ガイドツアー、季節の祭りなどが開催されます。イベントの最新情報は、公式ウェブサイトで確認できます。
ガイドツアーでは、庭園の歴史、植物の種類、保全活動について詳しく知ることができます。ツアーは公式ウェブサイトから事前に予約できます。
旅行のヒント
アクセス方法
庭園はリスボンのアジュダ地区にあります。公共交通機関では、バス760、742、732番線を利用できます。最寄りのトラム停留所は「ベルエム」で、庭園までは短い距離を歩きます。
近くの交通手段
近くではタクシーやライドシェアサービスも利用できます。駐車スペースは限られているため、公共交通機関の利用が勧められています。
近隣の観光名所
よくある質問(FAQ)
庭園は車椅子で利用できますか?
部分的に利用可能です。一部のエリアにはスロープや舗装された道があります。