写真: Stedewa · CC BY-SA 4.0
- 所要時間
- 15-30分(短い乗車と散策を組み合わせるなら45-60分)
- 入場
- 停留所への立ち入りは無料。乗車する場合は通常の地域鉄道運賃が必要
- アクセス
- 基本的な片側ホームの停留所。バリアフリー情報は旅行前に最新の地域交通案内をご確認ください
- ベストシーズン
- 春から初秋(4月-10月)
スイスのモルジュにあるプレリオンヌ駅に降り立つと、風景がすぐにその秘密を明かします。線路はすでに上りに入り、湖畔の静けさからヴォー高地へと乗客を引き上げていくのです。この場所を訪れる価値は、まさにその小ささ、飾り気のなさ、そして現役で動いていることにあります。記念碑的な威厳より、日々の暮らしの音のほうが大きい場所なのです。ここで数分過ごすだけで、モルジュが畑や兵営地帯や町の通りをどう結びつけているかが、どの博物館の解説よりもよくわかります。
見どころ
-
地形図を読むようにホームを見る
待合所のそばに立って、出発する列車が勾配へ体を預けていくのを見てください。車輪の響きは少し強くなり、車内の音色も変わり、路線全体がのんびりではなく意志を持って動き出すように感じられます。単線で建築も最小限だからこそ、プレリオンヌでは外観より、傾斜、音、タイミングそのものに目が向きます。 -
モルジュ中心部で都市の対位法をたどる
-
ひと駅上って回廊が引き締まる感覚を味わう
そのままラ・ゴタ駅方面へ進み、町はずれの気配が高地への入口へとどれほど早く切り替わるかに注意してみてください。ごく短いひと駅ぶんのあいだに、路線は湖沿いの平地のやわらかさを離れ、内陸の引き締まったリズムへ入っていきます。ページを1枚めくったら別の本が始まった、そんな感じです。
旅を計画する
- アクセス
- いちばんすっきりした行き方は公共交通です。モルジュ駅からMBCのR56系統でアプルまたはビエール方面に乗り、1駅約3分でプレリオンヌに着きます。流行曲を1曲聴くくらいの短さです。徒歩ならモルジュ中心部から約1.5 kmで、サッカー場約15面分ほど。ゆるやかな上りで、たいてい20〜25分です。車ならモルジュからトロシュナ方面へ町はずれを少し進むだけで、通常5〜10分ほど。ただし近くの路上駐車は限られます。
- 営業時間
- 2026年時点で、プレリオンヌは現役の鉄道停留場です。そのためホーム自体は、入場券のいる観光施設のような開館時間制ではなく、基本的に終日立ち入れます。列車は毎日MBC R56の時刻表に従って運行し、始発と終発は平日・週末・祝日で変わります。駅の博物館のように予定を組む必要はありませんが、冬は天候による乱れが運行に影響することがあります。
- 所要時間
- 降りて雰囲気を味わい、次の列車に乗るだけなら10〜15分で十分です。コーヒー休憩ほどの時間です。写真を撮り、路線最初の上り区間を少し歩くなら30〜45分みてください。ラ・ゴタ駅とモルジュ駅方面を結ぶ小さな鉄道散歩なら、1〜2時間あると安心です。
- バリアフリー
- プレリオンヌは片側1面ホームと簡素な待合所だけの、ごく簡潔な停留場です。エレベーターや広い屋内設備を備えた有人拠点ではありません。2026年時点では、車いす利用者は編成によってホームとの段差や乗り込みやすさが変わるため、利用する列車ごとの乗車条件を事前に確認したほうが安心です。ホームは風雨を避けにくく、主要駅に比べると天候からの保護はかなり限られます。
- 料金ときっぷ
- 2026年時点で、プレリオンヌそのものを訪れる入場料はありません。列車に乗る場合だけ通常の公共交通運賃がかかります。この停留場にはサービスがほとんどないので、MBC/SBBのきっぷは乗車前に、できればアプリかモルジュ駅で購入してください。短い移動なら、予定した途中下車を含む通し券1枚のほうが、単券を何度も買うより安くなることがよくあります。
フォトギャラリー
歴史
現実の暮らしのために造られた鉄道の小さなホーム
プレリオンヌには、独立した遺産神話と呼べるものがほとんどありません。そこがむしろ大事です。その歴史は、ビエール=アプル=モルジュ線そのものの歴史だからです。きっかけは観光ではなく実務でした。1873年にビエールの軍事基地が形を取り始めると、木材、農産物、兵員移動が鉄道に切実さを与えました。
BAM社は1893年に設立され、幹線は1895年7月1日に開通しました。プレリオンヌもほぼ間違いなくその開通時から営業していたはずですが、駅単独の一次資料の日付はいまなおつかみにくいままです。城や市庁舎に比べると、日々使われるインフラのほうが記録の足跡を軽く残しがちだという、その事実を思い出させます。
転換点
フォレルの時代、1895年の開通、そして見過ごされがちな小停留場
近くのモルジュに長く残る学術的名声をフランソワ=アルフォンス・フォレルが築いていたのと同じ時代、その記憶はいまフォレル博物館にとどまっていますが、BAM線はこの地域の地表レベルの暮らしを組み替えていました。1895年7月1日、列車はモルジュとアプル、ビエールを結び、湖辺の町の日常を、上りの先にある軍事と農業のリズムへ結びつけました。
プレリオンヌがその流れに加わったのは、式典用の駅としてではなく、ささやかな停留場としてでした。その物語は開業式の演説よりも、何度も繰り返された出発にあります。通学、通勤、そしてビエールへ向かう、あるいはビエールから戻る兵士たち。歴史はこういう移動によって、静かに、けれど毎日書き込まれていきます。
上り勾配はほとんどすぐに始まる
1980年: 鉄道の停留場からバスの結節点へ
訪問者へのアドバイス
勾配を走って味わう
プレリオンヌをBAMの上り勾配の最初の一口として使ってみてください。およそ1.5 kmで路線は約34メートル上がり、11階建ての建物ほどの高さになります。ラ・ゴタ駅までひと駅乗れば、その傾斜の変化を体で感じられます。撮るならホーム端から
線路の遠近感をいちばん強く出したいなら、待合所の中央ではなくホームの端に立つのが向いています。とくに列車がモルジュ方面へカーブしながら出ていくときが狙い目です。三脚や荷物はホーム端から離し、運行中の鉄道施設の上でドローンは飛ばさないでください。現役の線路として扱う
ここは屋外博物館ではなく、いまも動いているインフラです。安全表示の内側を守り、写真のためにバラストの上へ降りないでください。列車は素早く静かに入ってくることがあるので、ヘッドホンをしているなら片耳は空けておくと安心です。乗る前に購入
ここには本格的なきっぷ売り場がないため、運賃は事前にアプリかモルジュ駅で購入してください。往復券や複数停車を含むきっぷを先に買っておくと、出費も乗り継ぎの気疲れも抑えやすくなります。光の時間を選ぶ
光の対比がいちばん出やすいのは、たいてい午後遅めです。下り側に広がるモルジュ方面の眺めの背後に、湖盆地のあたたかい光が差します。寒い時期は、風にさらされたホームが町中よりぐっと鋭く感じられます。廊下から開けたバルコニーへ一歩出たような寒さです。設備は別の場所で確保
プレリオンヌ駅.の動画を見る
よくある質問。
プレリオンヌ駅は訪れる価値がありますか?
プレリオンヌ駅にはどれくらい時間が必要ですか?
停留場そのものを見るだけなら15〜30分あれば足ります。モルジュ方面へ1駅か2駅乗って歩いて戻るなら、45〜60分ほど見ておくとよいでしょう。見どころは長い記念建造物見学ではなく、湖畔の平地からジュラ山麓の上り線へと景色がさっと切り替わる、その変化の早さです。
プレリオンヌ駅は何で知られていますか?
プレリオンヌは、歴史あるビエール=アプル=モルジュ回廊の静かな玄関口として知られており、目立つ駅建築で有名な場所ではありません。路線全体は1895年7月1日に開通し、1943年に電化されました。この小さな停車場も、兵士、農産物輸送、通学列車という大きな物語につながっています。モルジュを出て最初に坂へ入る章だと思ってください。
プレリオンヌ駅はBAM鉄道の歴史の一部ですか?
はい。プレリオンヌは、現在MBCが運行する旧BAM線上にあります。BAMは1893年に設立され、幹線は1895年7月1日に開通し、会社名は2003年にMBCへ改称されました。停留場単独の記録は多くありませんが、路線全体の歴史を端から端まで共有しています。
プレリオンヌ駅からモルジュ旧市街へはどう行きますか?
プレリオンヌ駅でよい写真は撮れますか?
はい。すっきりして無駄のない鉄道風景が好きなら、とくに写真向きです。単線と町はずれの開けた立地のおかげで勾配が読み取りやすく、標準的な陸上トラックを2周するより短い距離で約34 m上がっていく様子がわかります。朝と午後遅めの光は、たいていホームと待合所の質感をいちばんよく出してくれます。
プレリオンヌ駅の近くでは何を見学できますか?
鉄道と旧市街を組み合わせた気軽な小さな周遊ができます。モルジュ=サン=ジャン駅やモルジュ=モルジュ駅群方面へ乗り、そのままフォレル博物館やモルジュ・カジノへ足を延ばすのもいいでしょう。ラ・ゴタ駅と見比べると、路線の表情がどれほど早く変わるかもよくわかります。
出典 11
- ウィキデータ - プレリオンヌ(Q33442361) — プレリオンヌが鉄道停留場・駅の実体であることを示す基本的な識別情報と分類。
- MBC 56号線(R56)ページ — モルジュ=ビエール路線上にあるプレリオンヌの現在の運行事業者と路線上の位置づけ。
- DEEF - モルジュ=アプル=ビエール線研究 — BAM/MBC回廊の歴史的展開、年代、技術的背景。
- MBC - 主要年表 — 開業期、電化時期、社名変更などの節目を示す一次資料の会社年表。
- ウィキペディア - ビエール=アプル=モルジュ鉄道 — BAMの年代と異説のある日付をまとめた二次的な総合資料。
- ラ・ヴォワ・デ・サンス - BAM鉄道の歴史ページ — 兵士や通学児童の記憶を含む社会的背景と年表を語る文化遺産的な解説。
- モルジュ市 - TPM協定PDF(2015年) — 1980年のプレリオンヌ=ロネ初の都市バス路線に触れる市の文書。
- ウィキペディア - モルジュ=ビエール=コソネ地域交通 — MBC周辺の交通事業者の位置づけを裏づけるために用いた二次的な会社概要。
- ウィキメディア・コモンズ - プレリオンヌ駅の写真 — 最小限のホーム設備と待合所という駅の姿を示す視覚資料。
- ウィキペディア - プレリオンヌ駅 — 駅単位の概要と基本的な設備構成をまとめた二次資料。
- Schienenverkehr-Schweiz - モルジュ=ビエール/リル線プロフィール — モルジュからの上りを説明するために用いた、路線断面の数値とキロ程・標高の情報。
出典を明示した資料から作成 · 方法を見る · 私たちのガイドづくり →
次の立ち寄り先
続きから読む
保存した場所と最近読んだ場所。この端末にのみ保存されます。
写真のクレジット (7)
- Place de la Gare - Morges — Stedewa — CC BY-SA 4.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0/) — 出典: https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Place_de_la_Gare_-_Morges.jpg
- Morges station 2023 1 — Smiley.toerist — CC BY-SA 4.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0/) — 出典: https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Morges_station_2023_1.jpg
- Morges château — Pierre Bona — CC BY-SA 3.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/) — 出典: https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Morges_château.jpg
- Morges-Passe du port 1 — Pierre Bona — CC BY-SA 3.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/) — 出典: https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Morges-Passe_du_port_1.jpg
- Morges-rivière Morges — Pierre Bona — CC BY-SA 3.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/) — 出典: https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Morges-rivière_Morges.jpg
- Morges - Casino — Pymouss — CC BY-SA 3.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/) — 出典: https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Morges_-_Casino.jpg
- Morges Lakefront — Theonly1 at de.wikipedia — CC BY-SA 3.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/) — 出典: https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Morges_Lakefront.jpg
写真はサイズ変更またはトリミングされている場合があります。