テアトル・ド・ボーソーブル(モルジュ、スイス)

モルジュ, スイス

テアトル・ド・ボーソーブル(モルジュ、スイス)

学校の講堂として造られたボーソーブルは、いまでは850席を備え、まるで小さな村ひとつ分の人を収めるアリーナ型の空間で、オレンジ色の列が開演時にぱちぱちと熱を帯びます。

2〜3時間(長めの映画1本と休憩くらい)。
通常の大人チケットはCHF 38〜78、ユース料金の例はCHF 18/25(映画の夜の予算から、少し特別な夕食の予算へ)。
車椅子スペースあり。窓口での事前予約が必要。La Chaise Rougeの付き添いは現在無料入場。
9月〜6月の公演シーズン(終日観光の夏というより、学校年度のリズムに近い時期)。

紹介

照明が落ち、オレンジ色の客席が残り火のように光ると、テアトル・ド・ボーソーブルは市民会館というより、850人に向けて一度に打ち明けられる私的な告白の場のように感じられます。スイスのモルジュにあるこの1986年開館の会場が訪れる価値を持つのは、サーカスからコメディ、クラシック公演まで、どれに転じても決して凡庸にならないからです。チケットを持って夜を過ごしに来ると、この湖畔の町がどう考え、どう笑い、どう集まるのかが、少し鮮明に見えてきます。

フルセット時の収容人数は850人で、小さなアルプスの村ひとつ分ほどがひとつ屋根の下に入る規模です。一方で450席や150席にも組み替えられ、広い公共広場のような空間を、会話が届く大きさの部屋へ締めていく感覚があります。この柔軟さがあるからこそ、ボーソーブルではダンスから台詞劇まで、どれも無理のない形で上演できます。

劇場はモルジュ駅から徒歩10〜12分ほど。開演前に気持ちを整えるにはちょうどいい距離です。モルジュ市庁舎モルジュ寺院といった旧市街の見どころと組み合わせて、最後にボーソーブルへ向かってください。現代的な舞台装置と伝説的な緞帳が、ありふれた火曜の夜を儀式のような時間に変えます。

見るべきもの

メインホール: オレンジ色の客席と精密な機構

まずは主ホールへ。オレンジ色の客席がアリーナ状に回り込み、舞台技術が静かに大仕事をしています。プロセニアム開口は7〜11メートルまで動き、街中のバス1台分の幅から、小型車2台を前後に並べたほどの広がりまで変えられます。舞台奥行きは10.5メートルで、長いダイニングテーブル2台を端から端までつないだくらい。天井高は7.2メートルで、ほぼ2階建ての家ほどです。こうした数字が大事なのは、同じ空間である夜は親密な演劇を、翌夜は厚みのあるコンサート音響を、どちらも無理なく成立させているからです。

スイス・モルジュのテアトル・ド・ボーソーブル近くにあるモルジュ城の風景写真。スイス、モルジュにある歴史的な城の正面外観が写っている。
スイス・モルジュ旧市街で、テアトル・ド・ボーソーブル近くのモルジュ寺院へ続くグラン・リュの眺め。

歩いて向かう道: 駅から開演まで

モルジュ駅から歩いて向かいましょう。10〜12分ほどで、急がない音声メモを1本録ってからスマートフォンをしまうくらいの長さです。歴史との対比を楽しみたいなら、先にモルジュ城フォレル博物館に立ち寄ってからボーソーブルへ。中世の石造りの街から現代的な舞台技術へ、ひと晩のうちに街が切り替わる感覚を味わえます。

キューブと開演前の脈動

2022年3月15日以降、キューブが加わったことで、もともとの劇場に対して新しく鉱物的な色調の対位法が生まれ、ボーソーブル全体が本格的な市民キャンパスとして引き締まりました。実務的なリズムも、この場所では見どころの一部です。扉はたいてい公演2時間前に開き、これは長編映画1本分ほど。子ども向け公演は1時間前で、ゆっくりしたカフェでの会話1回分。客席に入れるのは開演15分前で、クロークにコートを預けてエスプレッソを一杯飲むにはちょうどいい長さです。最近のチケット例はCHF 38〜78で、ユース料金はおおむねCHF 18〜25。最高額の半分以下で入れることも少なくありません。

スイス・モルジュのテアトル・ド・ボーソーブル近くにある歴史的な文化施設の建物。モルジュの文化センターが写っている。

訪問者向け情報

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アクセス

2026年時点で、劇場はモルジュ駅から徒歩約10〜12分、ゆっくりしたコーヒーブレイク1回分ほどの距離です。公共交通機関がいちばん簡単で、会場は702番と704番のバスを推奨しており、MBCでは「De Beausobre」行きの735番も案内しています。車で来る場合はBeausobre地下駐車場かAvenue de Vertouの駐車スペースを使えますが、有料で台数は限られています。

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営業時間

2026年時点で、テアトル・ド・ボーソーブルは昼間に自由見学できる記念建築ではなく、公演時間に合わせて動く会場です。扉は多くの公演で2時間前に開き、子ども向け公演は1時間前、客席は開演15分前に開きます。劇場の販売窓口の営業時間は月〜金 09:00-12:00 / 14:00-17:00。モルジュ地域観光局でのチケット販売は月 13:00-17:00、火〜金 09:00-12:30 / 13:00-17:00です。

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所要時間

1公演を見るなら、到着、ホワイエで過ごす時間、公演そのものを含めて合計2.5〜4時間を見ておくとよいでしょう。ホールが静けさから鼓動へ変わっていく開演前の儀式まで味わいたいなら、さらに30〜45分足してください。モルジュ城フォレル博物館と組み合わせれば、きれいな半日文化コースになります。

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アクセシビリティ

2026年時点で、車椅子スペースはありますが、公演に合わせて配置を調整できるよう、事前に窓口で予約しておく必要があります。La Chaise Rougeの付き添いボランティアは無料で入場できます。850席のホールがアコーディオンのように小さな形式へ畳まれる会場だけに、事前の連絡がものをいいます。

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料金とチケット

2026年時点で、料金は施設入場料ではなく公演ごとです。確認できたイベントではCHF 38〜CHF 78、ユース料金の例は18歳未満がCHF 18、26歳未満がCHF 25でした。Classiqueサブスクリプションでは、6公演で-10%から18公演で-25%まで割引されます。Découverteプラン(4公演でCHF 120)は、中価格帯の夜を4回買う代わりに3回分の値段で済む感覚です。

訪問者へのアドバイス

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開演前に到着する

客席に入れるのは開演15分前からで、遅れて到着するとすぐに自分の席へ案内されないことがあります。開演時間は融通のきく夕食の予約ではなく、列車の発車時刻だと思って動くのが無難です。

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ユース料金を利用する

2026年時点では、確認できた公演でユース料金がかなり強く、18歳未満はCHF 18、26歳未満はCHF 25でした。身分証を忘れずに。その小さなカード1枚で、終演後の食事代くらいは浮くことがあります。

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公演をまとめて取る

モルジュに数日滞在するなら、単発のチケットよりサブスクリプションのほうがすぐ得になります。4公演でCHF 120のDécouverteパスは短期滞在ではとくに割がよく、1晩分が無料になるような感覚です。

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ひと回りの動線を作る

夜はボーソーブルを軸にして、昼はモルジュ城モルジュ寺院モルジュ市庁舎を回るときれいにつながります。街をジグザグに横断せず、ひとつのまとまったエリアで過ごせます。

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車のストレスを避ける

会場周辺の駐車場は有料で数も限られているため、車で来ると開演直前に余計な手間が増えがちです。列車で来て10〜12分歩くか、702・704・735番のバスを使うほうが、たいてい落ち着いて入れます。

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開場時間を使う

雰囲気がいちばんいいのは開場後の1時間で、ホワイエが静かなコンクリートの空間から、次第に会話が満ちる場所へ変わっていきます。扉が開く時間に着いておけば、バスの遅れや駅の混雑があっても吸収しやすくなります。

歴史的背景

邸宅の記憶から舞台の儀式へ

パフォーマンスの名所になる前、ボーソーブルはボーソーブル家に結びついた邸宅であり、その後は市民の理念でもありました。文化は首都の遠くに置いておくのではなく、町の日常の中に組み込むべきだという考えです。地元の記念資料では、重要な土地の寄贈は1959年にさかのぼるとされています。開館のずっと前の話です。

劇場は1986年に開館し、すぐに単なる学校講堂という想定をはみ出しました。初期シーズンには年間およそ20公演があったとされ、ほぼ毎月2回は新しい夜が訪れる計算です。特別な行事というより、通うこと自体が習慣になっていきました。

レーモン・ドゥヴォスと耳を澄ませる劇場

1988年以降、コメディアンのレーモン・ドゥヴォスはボーソーブルの生きた神話の一部になりました。市の周年記念資料によれば、彼はゲストブックに、ここがスイスで自分が「自分のサーカスを終える」場所だと書き残したそうで、この一文はいまも舞台裏で祝福のように語られています。

彼の存在は象徴的であると同時に実際的でもありました。1000席未満の会場でも、タイミングと音響、そして観客の集中力がそろえば大物アーティストを呼べる。その証明だったからです。とくにコメディの季節、モルジュ・スー・リールの時期になると、地元の人たちはまるで先週末に出演したばかりであるかのように、いまもドゥヴォスの逸話を語ります。

アリーナという発想

街の記述では、ボーソーブルは古代ギリシャのエピダウロス劇場に着想を得たとされます。文字通りの引用であれ理想としての参照であれ、実際この空間にはアリーナらしさがあります。湾曲した客席、見通しのよい視界、そして照明が落ちたあとの、あの有名な開演前の静けさ。装飾を先に立てる建築ではありません。集中を保つために組まれているので、静かなモノローグですら太鼓の一打のように響きます。

改修、そしてキューブへ

パンデミックによる遅れを経て、講堂は2021年に改修された姿で戻り、隣接するキューブは2022年3月15日に供用を開始しました。これによって敷地は、より広い文化キャンパスへと拡張されました。複合施設に第二の肺を加えたようなものです。人の流れが増え、市民利用の幅も広がり、中央階段は屋内の通りのように機能して、誰かが席に着く前から上演が始まっているような気配をつくります。

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よくある質問

テアトル・ド・ボーソーブルは訪れる価値がありますか? add

はい。ライブパフォーマンスを重視するなら、テアトル・ド・ボーソーブルは訪れる価値があります。1986年に開館し、2021年に改修されたこの会場は、格式張ったサロン風の劇場というより屋内アリーナに近く、オレンジ色の客席と、コメディ、ダンス、コンサート、サーカスまで受け止める舞台が特徴です。850席という規模は、満員の大型観光バス8台分ほどの観客を集められる大きさで、熱気は十分なのに無機質には感じません。

テアトル・ド・ボーソーブルにはどれくらい時間が必要ですか? add

一般的な夜の公演なら、2〜3時間ほど見ておくとよいでしょう。会場は多くの公演で開演2時間前に開き、子ども向け公演では1時間前、客席の扉はたいてい開演15分前に開きます。これにモルジュ駅からの徒歩10〜12分を足してください。感覚としては3〜4曲分ほどです。

テアトル・ド・ボーソーブルのチケットはいくらですか? add

チケット料金は公演ごとに異なり、たいてい地元では中価格帯から上位価格帯に入ります。2026年の例ではCHF 38〜CHF 78で、ユース料金は18歳未満がCHF 18、26歳未満がCHF 25でした。映画の夜の出費から、ちょっと特別な夕食に出す額へと上がる感覚です。よく通うなら、Classiqueサブスクリプション(10%〜25%割引)やDécouverteプラン(4公演でCHF 120)で費用を抑えられます。

テアトル・ド・ボーソーブルは何で知られていますか? add

この劇場は、堅苦しい儀礼的な雰囲気よりも、アリーナのような空気感で知られています。公開されている会場データでは、ホールは850席、450席、150席へ切り替え可能で、全校集会のような規模から親密なリハーサル室のような規模まで縮められます。技術面では、可動式のプロセニアム、奥行きのある舞台、そして本格的なMeyer/Juliatシステムによって、多ジャンルに対応する本格派の会場になっています。

テアトル・ド・ボーソーブルは車椅子で利用できますか? add

はい、テアトル・ド・ボーソーブルには車椅子で利用できる設備があります。専用の車椅子スペースが設けられていますが、配置を開演前に整えられるよう、事前に窓口で予約するよう案内されています。La Chaise Rougeの付き添いボランティアは現在無料で入場できます。

公演を見なくてもテアトル・ド・ボーソーブルを訪れられますか? add

あまり向いていません。ここは気軽に立ち寄る博物館ではなく、ライブパフォーマンスの会場だからです。入場は公演時間に合わせて運営されているため、夜の予定の中心に据えるのがいちばんです。モルジュ城モルジュの散策と組み合わせると、外出全体がぐっと充実します。

モルジュでテアトル・ド・ボーソーブルへ行くバスはどれですか? add

主な選択肢は702番と704番のバスで、地域の移動情報ではDe Beausobre行きの735番も案内されています。会場の案内と交通機関の情報はこの路線で一致しており、周辺の駐車場が限られていることを考えると助かります。最後のアプローチは短く、街を大きく横切るというより駅のコンコースをすっと進む感覚です。

出典

  • verified
    テアトル・ド・ボーソーブル(公式サイト)

    会場の歴史、2021年改修への言及、開場時間の規定、チケット例、サブスクリプション、アクセシビリティ情報、技術的なホール・舞台データの確認に使用。

  • verified
    モルジュ市(公式市政ページ)

    開館年(1986年)、会場の背景、ボーソーブルをめぐる市政上の文脈の確認に使用。

  • verified
    モルジュ市の周年記念記事(ボーソーブル30周年)

    感覚的な歴史描写(アリーナ型の形状、オレンジ色の座席、緞帳)と、地域の記憶としての位置づけの確認に使用。

  • verified
    改修時期に関するモルジュ市の説明資料

    2020〜2021年の改修スケジュールに関する具体的記述の確認に使用(単一資料による時期情報として扱う)。

  • verified
    モルジュ地域観光局

    開館時期、来訪者向けの位置づけ、地域の実用情報の裏づけに使用。

  • verified
    キューブ・ボーソーブル(公式サイト)

    キューブの開館日(2022年3月15日)と、ボーソーブル・キャンパス内での建築的な位置づけの確認に使用。

  • verified
    MBC Mobilité(公式交通事業者)

    De Beausobre行き735番を含む現行バス路線情報の確認に使用。

  • verified
    スイス政府観光局の掲載情報(イタリア語の会場ページ)

    別系統の収容人数(コンサート時857席)の確認に使用。古い、または別構成のデータとして扱う。

  • verified
    モルジュ・スー・リール(公式フェスティバルページ)

    創設年の数え方に差異を生む、現在の周年・開催回数表記の確認に使用。

  • verified
    ボーソーブル記念パネルPDF(2007年の地域資料)

    邸宅寄贈の年表、死亡年の注記、設計競技の帰属、1981年の事業承認投票日についての確認に使用(単一資料)。

  • verified
    ユネスコ世界遺産センター

    調査時に確認したが、この会場やモルジュに直接関係する登録は見つからなかった。

最終レビュー:

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