カーディナル・ストリッチ大学

ミルウォーキーUnited States 43° N · 87° W 更新 Oct 2026

ウィスコンシン州ミルウォーキーのフォックス・ポイント地区にかつてあったカルディナル・ストリッチ大学は、90年近くにわたる教育の卓越性と地域社会への奉仕を象徴する存在でした。1937年、大恐慌の困難な時期にフランシスコ会シスターズによって設立されたこの大学は、当初、教師養成大学として始まったものの、フランシスコ会の価値観

概要

カルディナル・ストリッチ大学は、ウィスコンシン州ミルウォーキーのフォックス・ポイント地区、ミシガン湖の近くにあった大学です。1937年にフランシスコ会シスターズによって設立され、学術教育と地域社会への奉仕を重視してきました。2023年、財政難と学生数の減少により閉校し、キャンパスは現在、セント・オーガスティン・プレパラトリー・アカデミー(オーグ・プレップ)の新校舎、オーグ・プレップ・ノースへと再開発されています(ミルウォーキー百科事典、WUWM、BestColleges、Spectrum News 1)。

大学の運営は終了していますが、敷地はミルウォーキーの教育史やフランシスコ会の遺産を伝える場所です。現在は建設中のため、訪問者の立ち入りは制限されています。

歴史

設立から大学への移行

1937年、フランシスコ会シスターズは大恐慌のさなかに、教師養成を目的とするセント・クレア・カレッジを設立しました。当初からの使命は、障害のある人や不遇な人々への奉仕を重視し、学生の精神的、知的、道徳的、身体的な成長を支えることでした(ミルウォーキー百科事典)。

1946年には一般の女性の入学を認め、貧しい人々への支援で知られたサミュエル・A・ストリッチ大司教にちなんでカルディナル・ストリッチ・カレッジに改称しました。1953年に認定を受けて大学院課程を開始し、1970年までに完全な共学制となりました(WUWM)。

1962年、大学はミルウォーキーのダウンタウンのすぐ北、ミシガン湖の近くにあるフォックス・ポイントのキャンパスへ移転しました。移転後は看護やビジネスなどの課程を加え、リベラルアーツと地域社会への奉仕を改めて重視しました(Wikipedia)。

1997年にカルディナル・ストリッチ大学として大学の地位を取得し、リーダーシップや学習・奉仕の進歩に関する博士課程を導入しました。2006年には1400万ドルを投じてキャンパスを改修し、施設を近代化するとともにオンライン教育を拡大しました(BestColleges)。

地域社会への貢献とキャンパスライフ

大学は、フランシスコ会の価値観を基盤に、識字教育や特別支援教育をはじめとする地域奉仕に取り組み、恵まれないコミュニティへの支援を続けました(ミルウォーキー百科事典、WUWM:カルディナル・ストリッチ大学の歴史)。

運動チームのストリッチ・ウルブズは、NAIAとシカゴランド・カレッジ・アスレチック・カンファレンスで競技しました。大学は、学業、体育、人格形成を組み合わせた学生生活を重視していました(Play College Basketball)。

閉校と再開発

財政難と学生数の減少を受け、大学は2023年5月に閉校しました。最後の卒業式は2023年5月21日に行われ、閉校は5月22日付で実施されました。運営期間については「86年間」とする記述と、「85年後」とする記述があります(Milwaukee Magazine、Wikipedia、TMJ4 News、Urban Milwaukee)。

閉校後の2023年7月、ラミレス・ファミリー財団がキャンパスを2400万ドルで購入しました。同財団は、K4-12のキリスト教学校セント・オーガスティン・プレパラトリー・アカデミーの新キャンパスとして、敷地をオーグ・プレップ・ノースに再開発しています(Stritch.edu、Spectrum News 1、WPR)。

見どころとキャンパス

大学時代のキャンパスには、ジョーン・スティール・スタイン・センター(コミュニケーション・ファインアーツ)、学生運営のコーヒーハウス「ザ・ビーン」、体育施設、ダイニングおよび学習スペースがありました(Times Higher Education)。

再開発では、1960年代に建てられた元の建物の多くが、改修費用と近代的な教育空間の必要性を理由に解体されています。一方、ジム、図書館、キャンパスセンター、ファインアーツビルなどは保存・改修され、新キャンパスで活用される予定です。

2025年6月時点で計画されている再開発の投資額は推定1億ドルです。新キャンパスは当初1000人以上のK4-12の学生を受け入れ、将来の拡張にも対応する計画です。予定されている施設には、柔軟な学術棟と共同学習スペース、ファインアーツ・音楽・パフォーマンス施設、新しいフィールドハウス、ターフサッカー場、屋外トラック、近代化されたジム、学生の健康を支える医療施設、地域利用向けに改修されたキャンパスセンターと図書館があります(Spectrum News 1)。

EUA architectsが新しい建物を設計し、VJS Construction Servicesが建設を担当しています。新築には、開放的で日当たりのよい空間、持続可能な素材、高度な技術が取り入れられる予定です。景観計画には、レクリエーションや地域の集まりに使う緑地も含まれています。保存・改修は、歴史的な建物への敬意を保ちながら、施設を現代の基準に合わせることを目指しています。

第1段階は2026年秋の開校予定で、当初はK4-6と9年生を対象とします。計画は多様な学生層に教育機会を提供し、ミルウォーキーの教育の伝統を継ぐことを目指しています。また、建設中の雇用に加え、開校後の教育・支援スタッフの雇用も見込まれています。若者の育成、家族の参加、地域活動の中心となることも計画されています(WPR、Yahoo News)。

訪問情報

場所とアクセス

所在地は、ミルウォーキーのダウンタウンから約9マイル北、ミシガン湖の近くにある次の住所です。

6801 N Yates Rd, Milwaukee, WI 53217(商工会議所)

キャンパスは主要高速道路に近く、車でアクセスできます。周辺には公共交通機関もあります。大学の運営時には車や公共交通機関で訪れることができ、徒歩での移動を考慮したキャンパス設計でした。ランプやエレベーターなどのアクセシビリティ設備もありましたが、現在は再開発のため利用が制限されています。

開館時間、入場、ツアー

閉校前の公式開館時間は、平日午前8時から午後4時30分まででした。現在、一般向けのチケット制ツアーや公開イベントはありません。入場料やチケットは必要ないとの案内がある一方、建物への立ち入りは制限されています。

アクセスについての案内には違いがあります。許可された範囲で敷地を見学できるとする案内もありますが、2025年6月時点ではキャンパスが建設中で、訪問者は立ち入りできないとされています。訪問前に、ラミレス・ファミリー財団(現在の所有者)または地方当局に最新のアクセス情報を確認してください。現地では掲示された案内に従ってください。

再開発後のツアーや地域イベントの情報は、オーグ・プレップの公式ウェブサイトで発表される予定です。建設中は駐車場や歩行者用アクセスが制限される可能性があり、交通・駐車の詳細は開校前に公開される予定です。

現地を訪問できない場合は、仮想キャンパスツアーを利用できます。

連絡先

訪問のヒント

  • 出発前にキャンパスのアクセス制限と建設状況を確認してください。
  • 現地を訪れることができない場合は、仮想ツアーを利用できます。
  • 再開発や将来のツアー・イベントについては、オーグ・プレップのウェブサイトや地方ニュースで最新情報を確認してください。
  • 大学の歴史的重要性を尊重してください。キャンパスには安全な場所として認識されていたとの記述がありますが、慣れない場所を訪れる際は通常の予防措置が推奨されています(Times Higher Education)。
  • 同窓会や地域イベントが将来開催される可能性があります。大学の閉校後は、オーグ・プレップ・ノースが教育プログラムや地域への取り組みを通じて、地域社会との関わりを引き継ぐことを目指しています。
  • ミルウォーキーの史跡に関するガイド、仮想ツアー、地域観光情報の更新を得る方法として、Audialaアプリの利用やソーシャルメディアのフォローも案内されています。

周辺の観光スポット

周辺地域には、シュリッツ・オーデュボン自然センター、ミルウォーキー美術館、歴史的第三地区があります。ミシガン湖の海岸線やミルウォーキーのダウンタウンも訪問先の候補です。マーケット大学やミルウォーキー工科大学など、近隣の大学にもアクセスしやすい立地です。キャンパスの見学ができない間は、こうした周辺の文化・レクリエーション施設を訪れることができます。

よくある質問(FAQ)

Q: 今、カルディナル・ストリッチ大学を訪問できますか?
A: 案内によっては許可された範囲で敷地に入れるとされていますが、2025年6月時点では建設中で訪問者は立ち入りできないとされています。建物へのアクセスは制限されています。事前に最新情報を確認してください。

Q: ガイド付きツアーはありますか?
A: 現在、対面でのツアーはありません。仮想キャンパスツアーはオンラインで利用できます。

Q: 入場料やチケットは必要ですか?
A: チケットや入場料は必要ないとの案内がありますが、現在の敷地へのアクセスは建設状況によって制限されています。

Q: 近くの観光スポットには何がありますか?
A: ミシガン湖、ミルウォーキーのダウンタウン、ミルウォーキー美術館、シュリッツ・オーデュボン自然センター、歴史的第三地区などがあります。

Q: キャンパスは障害のある訪問者も利用できますか?
A: 大学の運営時にはランプやエレベーターがありました。現在は再開発中のため対面でのアクセスが制限される可能性があり、仮想ツアーが代替手段となります。

参考資料